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粟島の「別れ」

 3月は、例に漏れず粟島では「別れ」の季節です。
 高校がなく、中学3年生は卒業後一旦島の外の高校に通う生徒がほとんどです。また、移住された方も様々な事情で島を離れることもあります。

 いろいろな「別れ」がある中で、粟島浦小中学校の教諭を例にご紹介いたします。

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1.島を離れる日

 本土側の市町村と違い、村を離れる日が(ある意味で)はっきりしているのが離島だと思います。

 新潟県の教諭の異動が発表され、時期になると教諭の島を離れる日時が、関係者を中心に伝えられます。

2.別れの時

  船の出発時間に合わせ、見送りにくる島民が続々と港に集まります。ありがたいことに、島に来られる教諭の皆様は、地域活動に積極的に携わっていただき、島を盛り上げてもらっています。

 その中で、学校関係者やPTA関係者のみならず、多くの島民がお世話になった教諭の見送りに訪れます。

 初めて見る方は、まずその様子に驚かれます。

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3.最後まで手を振る島民

 いよいよ出発の汽笛が鳴り、船が動き出します。
 用意されたテープの一本一本を子ども達が持ち、最後まで気持ちを伝えます。

 船が離れていくにつれ、遠くなっていく人影に向け、島民はいつまで手を振り続けます。

 本来の「別れ」は悲しいものですが、皆さんきっと背中を後押しするような気持ちで送り出しをしているのだと思います。。

 世の中には、こんな別れ方があるのだとしみじみと実感し、改めて粟島の素敵な文化だと感じます。

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