粟島への移住を考える
現在の人口は約340人の粟島浦村ですが、近年では村出身者以外の方の移住が増え、少しあやふな数字ですが、全体の2割前後は移住者が占めていると思われます。
そんな粟島で移住について考えてみたいと思います。現在粟島へ移住を検討されている方は、是非参考にしていただけますと幸いです。
なお、本記事は公開日時点の情報となりますので、予めご了承ください。
〇住まいの環境は?
粟島には、いわゆる不動産屋はありません。なので、本土に比べ、個人単位で住宅を借りることが難しいのが実情です。
村内にあるアパートのほとんどが村が管理している村営住宅です。後述の仕事との兼ね合いで入居が決まることが多いです。
村営アパートは、単身者向けや世帯向け、空き家を改修したタイプなどがありますが、戸数には限界があります。
粟島の世帯は約150世帯となり、家主の事情により空き家も生まれております。村においては、空き家を借り改修をして、村営住宅として整備を行っております。
稀に問い合わせの中でも「空き家をどんどん貸したり、改修すれば良い」とのお声をいただくのですが、財政的な事情以外にも、単純な空き家ではなく、年に数回は親戚が家に泊まることがあったり、個別の案件ごとでの事情の整理が必要となっております。
またアパートの新設についても、下水道施設や上水道施設の大規模工事が必要となり、限られた土地で運用を進めています。
ありがたいことに、移住のお問合せがあった際にも、本当に心苦しいのですが、上記のような理由で住む場所がなく、移住を断念された事案もあります。それらも受け、村では住宅の確保を大きな課題として解決に取り組んでいます。
〇転職=移住
行政に関する募集(職員・地域おこし協力隊など)は、村のホームぺージや公式LINEなどで、周知しています。
各団体についても、必要に応じてホームページやFacebookなどで、周知があります。
村への転職は、移住とセットとなる場合がほとんどです。現在、村営住宅の空き部屋は、行政関係で働く人の入居が多く、転職を伴わない移住希望者の入居までは、部屋数が足りていないのが実情です。
〇移住を検討される方へ
まとめると、村に移住をするためには、まず転職ありきで検討されると一番スムーズに移住ができます。
それ以外の場合の移住には、時間が要すると思われます。移住の相談の度に、そのように、お話ししなければならず、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
ですが、何とか移住することとなりましたら、島民の一人となり、是非離島生活をエンジョイしていただけますと幸いです。