村では有害鳥獣捕獲専門員(地域おこし協力隊)を募集しています
みなさんこんにちは、粟島浦村総合政策室です。
現在粟島浦村では、地域おこし協力隊(有害鳥獣捕獲専門員)を募集しています。
〇ニホンジカの全頭捕獲を目指す粟島
1.ニホンジカの繁殖について
村ではニホンジカの全頭捕獲を進めています。
ニホンジカは、元々島に住んでいたわけではありません。
2002年ごろにペットとして3頭のニホンジカが人の手によって持ち込まれ、それらが逃げ出して繁殖していました。
村では2012年ごろから、島しょ部におけるニホンジカの繁殖ペースを考慮し、ニホンジカによる食害を防ぎ、大切な粟島の自然資源の保護のため、事業を開始しました。
調査を進めていくと、自然死しておらず繁殖していることが判明しました。(2021年現在の推定頭数は150頭~200頭ほどと予想されています。)このまま何もせずにいると生物多様性が脅かされるだけでなく、適切な森林を維持することができなくなり、地滑りなどの重大な災害の発生要因になると考えられています。
2.有害鳥獣捕獲専門員(地域おこし協力隊)
ニホンジカの捕獲のため、2017年から有害鳥獣捕獲に関して地域おこし協力隊の力を借りて、事業を進めています。
令和3年度は、2名の協力隊が有害鳥獣捕獲に関する活動を行っています。
一年を通じて多くの活動がありますが、主なものを以下に紹介いたします。
2-1.隊員の活動~罠の設置・見回り~
村の捕獲事業では、基本的に「銃」は使用していません。猟友会がなく、県立自然公園に指定されている粟島では、一般の「狩猟」が行うことができません。そのため、銃を使った有害鳥獣捕獲については慎重に進めております。
その代わり、捕獲の中心となっているのは「くくり罠」です。ニホンジカ以外の哺乳類が人間しかいない粟島では、錯誤捕獲の可能性が少なく、ニホンジカをむやみに気付付けることがない「くくり罠」が適しています。
隊員は、適切なポイントにくくり罠を設置し、ほとんど毎日その見回りを行っています。今では技術の進歩により、ニホンジカが罠にかかると、無線発信機が作動し、受信機に情報が集まるようになっており、省力化が進んでいます。
2-2.隊員の活動~痕跡調査・聞き取り~
罠を設置するためには、適した場所の設置が不可欠です。そのために必要なのが、ニホンジカの痕跡調査です。足跡や食痕、ねぐらなど、ニホンジカの痕跡は、多くあります。
それらを見極め、確実にくくり罠で捕らえる技術をもって、捕獲に臨みます。
またニホンジカの目撃情報も、村民から広く募ります。10月~12月頃までは特に目撃情報が寄せられるため、情報を整理し、効率の良い捕獲計画を立て、実施していきます。
2-3.分断用ネットの整備
島内には、捕獲を効率よく行うためのネットフェンスが設置されています。ネットフェンスは、一般的な網に比べると丈夫ではあるものの、落石や倒木、ニホンジカによる掘り返しなどで、破損する場合があります。
また粟島は植生が豊かで、夏場には葛類やツタなどが繁茂するので、それらの除去も行います。
2-4.森林の保護・景観の維持
そもそもニホンジカの捕獲は、粟島の自然環境を守ることに大きな意味を持っています。普段からフィールドで活動する隊員は、草刈り機を用いた草刈りや、倒木の処理、人が歩きやすい環境の整備を行っています。
3.地域おこし協力隊の募集について
3-1.就業場所
粟島浦村役場産業振興課(新潟県岩船郡粟島浦村字日ノ見山1513-11)
3-2.募集対象
・自然の中での作業がお好きな方
・3大都市圏または政令指定都市等にお住まいの方
(ただし条件不利地域に指定されていないこと)
・採用後、粟島浦村に生活の拠点を移し、住民票を異動できる方
・心身ともに健康で誠実に職務を行うことができ、地域住民と協力
しながら、地域を活性化するために意欲的な活動ができる方
・活動期間終了後も粟島浦村に定住し、起業・就業・継業する意欲
がある方
3-3.年齢
20歳以上
3-4.雇用形態
□任用形態
業務委託委託(個人請負契約)※村との雇用関係なし
□契約期間
令和4年4月1日以降~年度単位での契約(最長3年まで)
※委嘱の日(契約の始期)については、相談の上決定
※地域おこし協力隊としてふさわしくないと判断した場合、委託期間中であってもその契約をとくことができるものとします。
※上記の他に、会計年度任用職員である任用型地域おこし協力隊もお選びいただけます。
3-5.雇用条件
□委託料の内訳
①人件費分 月190,000円~240,000円
②活動経費分
以下について隊員ごとに協議の上、予算の範囲内で実費を支給。(上限金額あり)
・住居・活動車両借上費、車両燃料費、物品借上費、賠償保険料等
□資格
要普通免許(AT限定不可)
パソコンの操作(Word、Excel)の操作に抵抗がない方
□その他
活動期間中の住居・車両は村が用意し、費用を負担します。(住居の光熱水道費は各自負担)
健康保険及び年金保険料、家財保険料等は隊員の自己負担となります。
活動時間内における傷害保険は村が予算の範囲内で加入します。
●就業時間:08:30~17:15(休憩1時間含)●休暇:「粟島浦村職員の勤務時間、休暇等に関する条例」の規定に基づく
●初任給:大卒182,000円~、短大卒163,100円~、高校卒146,100円~
(「粟島浦村職員の給与に関する条例」の規定に基づき支給)
※初任給は、採用前の職歴等に応じて一定の基準により加算されます。
●待遇:賞与2回(6.12月)、昇給年1回
●その他:採用時の引っ越し費用の一部助成
3-6.応募方法等
●募集期間:令和3年12月8日~随時(定員に達し次第募集終了)
●採用予定日:令和4年4月1日
●選考方法
1次試験 書類選考(提出書類により審査)
2次試験(1次選考通過者のみ)筆記試験(基礎検査)
3次試験(2次選考通過者のみ)個人面接
※2次試験の日時・時間・場所等は1次試験通過者のみに連絡します。
●応募方法
次の書類を下記応募先へ送付してください。
ア. 履歴書(村指定様式①②・自筆)
イ. エントリーシート(村指定様式・自筆)
ウ. 書類選考結果の送付先を明記した84円切手を貼った返信用封筒
(長型3号・・・23.5㎝×12㎝)
※ご応募いただいた書類はお返しできかねますので、ご了承ください。
使用期間:6カ月間(地方公務員法第22条による)
3-7..お問合せ・応募先
〒958-0061 新潟県岩船郡粟島浦村字日ノ見山1513-11
粟島浦村総合政策室 地域おこし協力隊 担当者
産業振興課 有害鳥獣捕獲事業 担当者
TEL:0254-55-2111 FAX:0254-55-2159
MAIL:seisaku@vill.awashimaura.lg.jp
4.最後に
島外出身の方が、隊員としては働くためには、移住が不可欠となります。ご自身の職歴も変わり、生活環境も大いに変わることと思います。
有害鳥獣捕獲に関わる隊員は、一年のほとんどを野外で作業することが多く、タフさが求められます。
応募を検討される方は、昨今の感染症対策を十分に行っていただき、できれば粟島を訪れていただき、自身の目で粟島をご覧いただきたいと思っています。
私たちと一緒に粟島を盛り上げていただける方を、心からお待ちしております。
この記事についてのお問い合わせは、粟島浦村総合政策室(0254-55-2111)までお願いいたします。